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獣王クロコダインのタテワレ調教


「出な」

錆びついた扉がギィと歪んだ音で開いた。
数日ぶりに見る洞窟の壁は、水を吸ったようにテラテラと光っていた。まるで凹凸で息をしているようだ。何か巨大な生物の、口の中にも似ていると、ネズミは栄養の足りない頭でぼんやりと思った。
「随分と待たせたな、今日からは、お前にも楽しい思いさせてやるぜ」
男がニタニタと笑い、腕の鎖を引いて歩く。小動物程の大きさしかない体は、歩かされるというより引きずられるように男についていく。
一歩。男が歩くたびに、異臭が鼻に濃く絡みついてくる。間もなくして、ひらけた場所に出た。青臭さと薄汚さ、そして雄臭さの混じった臭いが、そこに充満していた。

「よう、待たせたな、獣王さんよ」
黒い洞窟の中、ひと際異彩を放つ桃色の大鰐がそこにいた。鱗に覆われたその体は、回りの男達に比べても一回り以上逞しい、ゴツゴツとした立派なものだ。黒と銀色に輝く鎧が、上半身のいかめしさをさらに際立たせていた。
獣王クロコダイン。
獣と名のつくものなら、その名だけでも震え上がらせる猛将である。
「フッー!グ……グゥゥ…」
しかし、その姿は、今は滑稽なものだった。鎧を身につけた上半身と違い、下半身の肝心な部分だけを取り払われていた。足の先からしっぽの付け根まで、鱗の色の境目がハッキリと分かる格好だ。それはもちろん、男の急所も。今は体内にあるとはいえ、鎧で隠すべき男の象徴まで。

「そう怖い顔するなよ、わざわざお友達を連れて来てやったんじゃねえか」
光を吸い込むような色をした小汚い爪が、ネズミのマズルの下、喉の寸前へ突き付けられる。
「あんまり睨まれると…、指が震えちまうぜ」
「グッ!」
隻眼の目が対象を無くし、地面を睨みつける。
下を向いたその表情が、更に鋭く険しく。
「おや、もう待ちきれねえってか?」
「だ、黙れ…ッ……!」
大きく開いた太ももの下、垂れ落ちた弾力ある尾の前にそれはあった。

地面に蠢く紫色の生物。
その口のないヒルのような軟体は、硬い地面の上だというのに、水たまりで跳ねるような音を立てていた。ふつふつと開いた小さな穴に滑り込み、吸いつき、震え、自らヌメリを生み出している。
おぞましい。文字通り体全体で息をするような、貪欲な鼓動をしている。

「そら、ノロノロするな、やることは教えたはずだぜ」
「クッ、ク…ソ…」
命じられたクロコダインは、ゆっくりと足を外側へ開いていく。
薄い色をした内腿と、腕や体を覆う桃の鱗に比べ格段に柔らかそうな黄色い腹部。本来人の目に見せるものでないその色を、強調するような格好へとポーズを取る。
見せつけるのは脚や腹だけではない。鎧に隠れていない股間も、タテにうっすら伸びた溝も、肉の割れ目も。全てをさらけ出していく。

その格好のまま、ゆっくりと腰が落ちる。
地面へ、蠢く生物へ、股間を、そして黄色の中の線を近づけていく。股を割れば割るほど、股間と肛門の筋肉が両端に離れていく。ギュッと閉じた門は開き、そこからは熟した空気が外へ漏れた。
「ぐッ!?…ぬぐぅッ!!」
びゅるり。
その熱が、生物にぶつかった瞬間だった。
緩慢であったそれは、一瞬でその本性を表した。元来そういった生き物なのだろう、巣を見つけた迷子のように、軟体が飛び跳ね、クロコダインの股間へと取り付いた。

「ン…ガァ…ッカッ」
それは抵抗を許されない彼に残された、最後のプライドか。武人らしい、無骨な声だった。
秘部である割れ目がぐにぐにとこじ開けられていく、異常な感覚と、そして屈辱。
「ハァ…アッ……ガァ…」
でっぷりとした腹から、唸り声。尖ったマズルから、くぐもった荒い息。股間の割れ目の開くと同じ、口もまた開いてしまう。
体を力んで堪える、ということは出来ない。『これ』を体内に埋め込むまでが命令なのだ。下半身の力を抜き、受け入れなければいけない。
声は自然に、こぼれるのだ。
「おうおう、入ってく入ってく、最初はどいつもこうスムーズにはいかねえんだけどなあ、まさか将軍さんよ、結構遊んでるのか?」
「グッ…」
クロコダインは、開いていた目を固く閉じた。眉間に強く、深いシワを作り、表情を強ばらせる。
「ンガッ…!?」
しかしそのシワが、大きく上へと動いた。堪えるように閉じた瞼は、弱ったような瞼へ変わる。
柔らかい、特別柔らかい内壁を、生物が強く吸い上げたのだ。
「くあ…!…き、気色が…わる、い…!」
全身に強固な鱗を見に纏っているクロコダインにとって、それは感じたことのないような違和感だった。どこか痒みを伴うような、ムズムズとした違和感。弱い感覚に、また弱い部分が蹂躙される感覚。
彼は知らないが、それは犯されるという言葉で表現される感覚だった。

「うぅぅぅ………うう、ハァ…!ハァッ!!」
肉を掻き分け、体液をすすり、奥へ、肉棒のそのまた奥へ。
生物は我が物顔で、クロコダインの内部と同化していった。
「ようし、もういいだろう」
「ハァ…グァ…ッ!!」
生物の体が九割ほどクロコダインの股間に埋まったところで、男の一人が声を出した。
「腰、突き出せ、見せてみろ」
武人らしく仁王立ちをしたクロコダインのその腰に視線が集まる。

怒りと屈辱にわなわなと震えながら、クロコダインは腰を突き出した。
堂々たる雄の、どっしりとした体幹だ。堅物な性格故、粛々と閉じられ、何も見えない筈のその股間には、ぐっぽりと紫色の軟体を咥え込んでいた。居心地が余程よいのか、それはビクビクと嬉しげ収縮している。

位置もあり、遠目に見れば、それはまるで肉棒そのもののようだ。
それが、餌を前にした犬ころの尾のように、嬉々として弾んでいた。
「グハッハッハハ!!」
「いい巣が見つかってよかったなあ」
その間抜けな格好に、男達が次々に笑う。
羞恥と屈辱でどうにかなってしまいそうだった。囚われた二人は必死に目を背けたが、瞼では笑い声は防げない。
「ようし、いいだろう、これからは、そいつを嵌めたまま生活しろ」
「なっ!?」
「おい、そいつも牢に戻しておけ」
「こ、…あぐ、こんなッ…ものを…!?」
「安心しろ、すぐに外したいなんざ、考えなくなるさ」
来たときと同じようにして、二人は別の牢へと戻されて言った。ちらりと、振り向いたクロコダインの目が見えた。それは、屈辱の中にも険しさを蓄えていた。
必ず、助けて見せる。
そう言っていた。





小さな輪に小さな体を縛られ、ネズミは再びあの道を歩いていた。
数日ぶりの牢の外だが、しかし足取りは重い。向かう先が分かっていたからだ。
牢の中より険しいものが待っていると、分かっていた。

「あ゛!…あ゛ぁぁあ゛!!」
「いやあ、よっぽどコイツの中がイイんだな、ここまで吸いついてるなんてなあ」
クロコダインの股間、そこにある紫色を男が抜き取ろうとしていた。命じられているのか、クロコダインは腕を背中に回し、股間を突き出し男の手を股間に擦り付けている。
数日前と、同じ。いや、違う、あの時より一層悪化していた。
「あれから、あ゛ー…何日だ?まあ、十分に成長しているというのもあるだろうが…、予想以上の逸品になってるなぁ、コイツは」
成長。クロコダインの股間に喰い込むそれは、数日前より太く、ふてぶてしくなっていた。

「うぅ゛……ア゛、ぬぐウゥッ!!」
ぐぽんと、それは声のようだった。抜き取られた生物は名残惜しそうに、粘着質な触手をクロコダインの内壁に絡みつかしていた。はふ、と、弱い声が上がる。
「さすがの名武人、いい締まりが残ってるなあ」
男がからかいながら、クロコダインの股間の黄色い肉を転がす。
あれだけのものがハマっていたというのに、中央のスリットは再び扉を閉めている。
「さすがの弾力だ、戦士の肉はこれだからたまんねえ、なァ?」
しかし確実に、今までと同じではないのだ。男の手で左右に分けられたクロコダインの股間、その内側の肉から、でろりと、透明な腸液が垂れて伸びた。
「おいおい、涎とろとろ垂らして、だらしねえなぁ!」
「ハハハッ!!」
ずぶり。
笑い声と同時に、男の指が割れ目の深く、奥深く。肉を掻き分け体内を撫で抉った。
「はぁあ!…ぐぅ…ひ!」
蕩けた柔らかい肉が、押し入った指に絡みつく。よく揉みしだいた生肉のようだ。それも熱く、ねとねとと湿った音を上げた。
「んッ!ぬぅぅ…うぅ!」
体内を直接触られるおぞましい感覚。それだというのに、そこから来るのは痛みではなかった。内側から圧迫されるその感覚は、一瞬でクロコダインの下半身に広がっていく。
「あ゛ぁぁ…、ぁあ゛…、ぐ!?」
予想外の感覚に、予想外の声が出た。無骨な桃色の顔が、そんな表情をした。牙をすぐさま、ぐっと食いしばる。
どうしたというのだ、オレの体は…。
そんな顔をしているクロコダインとは反対に、男達はさも当然というようにニタニタと笑っていた。

「おいおい、なんだぁ今の声は」
とぼけた口調で男が問い、中に収納されている肉棒を撫で上げる。
「あぐッ!」
直接的な、雄の刺激。チンポの先端から感じる刺激。それはよく知る快楽だった。しかし先程の快感は、それとはまた違う。そう、まるで別物の…しかし、まぎれもなく快感だった。
じんじんと、奥からこみ上げる。異様な…。恐ろしい快感。
「…ぐッ、オレは…!」
ピンク色の顔が赤くなる。先日の憎悪の感情以上に、己を恥じる顔だった。

「いやあ、温っけえもんだ、指がとろけちまう」
ぐちゅぐちゅ大袈裟に音が立つ。
肉棒と、再び中の壁が弄られる。奥を弄れば弄るほど、中から熱い液がとろけ出す。出せば出すほど、体から熱が込み上げてくる。
「ハァ…ぐぅう…!」
慣れた手付きだ。割れ目の中をどう刺激すれば、雄の腰を砕けさせるかを知っている。
「あぐ!あぐ!ぐ!!」
「どうだい?アイツを何日か入れ続けるとな、住みやすいように改築してくれるんだよ、ここをな」
そこだけが自分の知る、獣王クロコダインのものではないようだった。男に弄られて喜ぶ、そんな部位が、自分の中に存在する。そんなことある筈がない。しかし、ゆっくりとだが確実に、クロコダインの胸中は、熱い息と、より強い欲望に埋め尽くされていた。


「ゴツゴツ、ってより、もう硬いくらいの腕してるなあ」
「その割に、こっちはむっちりしていい触り心地だぜ」
いつしか、群がるようにクロコダインの体中を男達が愛撫を始めていた。
外側と、内側。驚くほど触り心地の違う雄臭い爬虫類型の体を、男達は夢中になって弄り回す。無骨な指に群がられ、クロコダインのゴツゴツと尖った口が嫌悪感を顕にする。しかし、それも、顔だけだった。
数日、寝ても覚めても股間を蝕まれ掻き立てられた欲望は、体は、武人たる鎧に閉じ込めた雄の本能は、とうに限界だったのだ。
「もっ、もう!!でな、イィイ゛ッ!」
スリットから下は、おびただしい量の液体で濡れていた。クロコダインの体を光らせるそれは、微かなアンモニア臭を漂わせている。
「開発仕立てだからなあ、刺激が強すぎて、まだ素直に感じるようにはなってないってことか」
「まあこれもいいだろ、獣王様のおもらしだぜ、うへえ…べっちょべちょだ」
「がッ!ががッ!…ぐぬぅぅ、ぎいぃい……!」
ぶしゅ、ぶしゅと、水が小さく噴き出て、食いしばった悲鳴が上がる。しかし、男らしいその顔立ちは、より一層尿まみれの惨めさを際立たせるだけだった。





そこには、三本の尻尾が蠢いていた。
すっかり精液の汚れが染みついた鎧、背を丸め、舌で息をした弱った宿主。それと違い、二本の尾は嬉しそうにぶるぶると震えていた。
「あ゛……、あ゛…」
股間と、盛り上がった尻、そこから生えた二匹の生物。それらが反る度、クロコダインの口からは切なげな声が上がる。一本の尾がくるくると、地面を掻く。
様子がおかしい。
初めてクロコダインの射精を見てから数日。厳格な戦士の姿は、明らかに変わりつつあった。

「きょ、きょうは…」
クロコダインが、脅しをかける係の男を下から伺うように見る。
人質に対する爪は、初日、二回目よりもどこかおざなりに、しかし首に掛けられている。

「尻尾と、自分で、だ」
「わ、かった……」
辿々しくもそう答えると、クロコダインは自らの手を二本の生物へ向かわせた。
ググと、逞しい鰐の二の腕が力み、二本の生物が容易に穴から抜き取られる。その立派な戦士の腕とは違い、足は股間から流れた粘液で、どろどろとヌメリ光っていた。
「う…ぐぅ…」
ぐるりと、太く、筋のある尻尾が内側に巻く。巻いた尻尾の先端は細く、ピクピクと上へ向かう。トンと、その先端が、膨らんだ肛門の、まさしく門を突いた。
「んぅ…!」
背が反り、小さな声だが、喘ぎが出た。
ネズミには見たこと、聞いたこともない体勢だ。何をするのか。その答えは、すぐに分かった。
「ふは……!はッ!!」
クロコダインの下半身が一瞬力む。
そして尾が、勢い良く自身を貫いた。
「オッ…!オォオォ!…っほぉ」
ぬぐっ、ぬぐっ。肛門に埋没した尻尾が、上下に動きながらゆっくりと深く、深くに埋まっていく。尻尾がグニグニと左右に揺れる。埋まった先端がどう動いているのか、見ずとも分かる大きな動きだ。それは前立腺を押しつぶし、腸を圧迫し、下からクロコダインを突き上げていく。
「ハァ……!ワレメ…が…あぁ゛」
ズッシリとした太い指は股間へ、スリット状のそれの中を弄りだした。尻尾と腕の二つに前後を挟まれ、クロコダインのどっしりとした下半身は押しつぶされそうにガクガクと振動した。
目線が人質をチラチラと伺う。申し訳ない、目はそう言っていた。…しかし、その尾は、手は、絶えず前後の口を弄くっている。

命令だから。仕方ないのだ。
本当なのだろうか。それは。
信じたいと思うその心にすら、疑念が生まれてしまう。それほどに、貪欲に、肉を飲み込む獣王は浅ましい姿だった。

「いいぞいいぞ、もっと腰使え!!」
「あぐ!あぐ!あぁ゛…!!」
それもまた、命令されたから…なのだろうか。クロコダインは膝を曲げ、そして伸ばし、腰を上下に動かしだした。ぐりんぐりんと、盛り上がった筋肉質な体表が、蠢く。鰐の鼻から突き出すような息が出る。
「いやらしいなぁ、そんだけ太い指ぐっぽりくわえてるじゃねえか。なあ、獣王様よぉ!!」
「うぅぅ…ぐっふぅ…お゛ぉぉお゛…!!」
辱めの言葉に、クロコダインの喉から搾り出したような唸り声が響いた。そしてそれが引き金となった。
折れたままの膝が、伸びずそのまま痙攣を始める。そのガクガクと震える腰の中から、堪えていたものが溢れだした。
「おぉ、漏れてる漏れてる!」
「…み、見るなぁ!見ないでく…れ゛ぇ!!」
それは、ネズミの始めて聞く、弱り切った声だった。
「見ろ」
冷淡な声が、上から被せられた。
「じっくり見てやれ、なあ…」
「やめ、やめ!やめてくれぇッ!」
くりくりくり。ぐちぐちぐち。
自分で自分を攻め立てながら、クロコダインは誰にともなくそう叫んだ。微かに残っていた余裕も、消し飛んでいた。敵に哀願する、屈辱的な言葉。それすら、これから起こりうることに比べれば些細に思えた。

「あ゛ァァア!!デ!!デ…グッハァアァッ…ン!!」
ずりゅりと、それは限界を超えて飛び出した。桃色をした鮮やかな肉棒が、弄り回された黄色い門をこじ開け、白色の精液を吐き出しながら反り返った。
「おぉぉお!おぉ!!お゛ぉお゛っ!!」
粘っこい精液。男盛りのクロコダインの、溜め込んだ濃い精液。それが、彼の誇りである体に、上半身の鎧にまで降り掛かった。
二度、三度、四度。
何度も肉棒は伸縮を繰り返し、その度どくどくと精液を吹き上げる。溜めに溜めた、数日ぶりの射精だ。たまらない。気持ちがいい。なんて爽快だ。言葉にせずとも、誰もが聞いていた。叫んでいた筈の声が、いつしか弱々し喘ぎに変わっていたからだ。

「あ゛……、ハァ、……ア……ッ…」
精液で体を光らせ、クロコダインの巨体が膝から崩れ落ちた。ドスンと、大きな尻と尻尾が地面と音を鳴らす。
「センズリ楽しかったかあ、クロコダインさんよぉ」
「あぁ…うぅぅ、フッ…グゥゥウ……」
そんな事はない。
と、否定の言葉は、なかった。
初めて味わう、快楽だった。厳格に生きていた人生の中で、それは決して知ることの出来なかった、素晴らしいものだった。
身も心も蕩けそうになるほど、気持ちが…よかったのだ。



4

「そうそう、今日はおれが最初だっけな」
「はい…あぁ、…あぁ!」
その日、爪を突き立てられることはなかった。
ただ見張りの横に座らされ、おざなりに扱われた。

クロコダインは一瞥すると、すぐに目の前の男の眼前で股を開いた。
どれだけ弄り、そして弄られたのだろう。ひくひくと、そこは既に痙攣していた。物欲しそうな、スキモノの肉。そんな形をしていた。
「…す、すまない…」
人質への謝罪も、どこか簡素。クロコダインは言うが早いか、ゆっくりと腰を、落ちていった。小さな生き物ならば押し潰してしまいそうな重厚な尻が、落ちていく。
「おぉぉ…!おっ…」
スリットが、左右に引かれて口を開いた。汁を垂らしたそこが、どろりとした肉が、いきり立った亀頭の先端にぶち当たる。
あの日、最初生物を咥えた時とはまるで別物に、快楽の為に生まれ変わったそれが、肉を舐めていく。
「があぁあぁあ!ぐぅぅう!はいって…!」
肉を拒むような締め付け。受け入れるように飲み込み。二つの動きが、男の肉棒を包みこんでいく。肉棒の下側。とろとろに蕩けたそのスペースに、男の肉棒が潜りこんでくる。熱い。
指とはまるで違う。強靭な質量。

「お゛…ぉぉ、かだ…かだいぃ…」
「見られてるってのに、いい声出すなあ…、え?」
それは分かっている。それなのに、声を抑えようとも、牙が、顎が、舌が動いてしまうのだ。…言いながら行為に及ぶほうが、より快楽を増すのだと、知ってしまったあの日から。
「オラ、どうなっている、言ってみろ」
「あぁ゛、し…、しか…し…!」
「観客が多いといつもの調子が出ねえか?なら、仕方ねえ、減らしてやろう」
爪が毛を割り、皮に立つ。桃色の顔が青くなり、汗が拭き出した。
「あ、わ、分かった!…い、言う…」
「あぁ!?」
「……い、言わせて、くださ…い…」
人質をとられ続ける生活は、彼の精神をすり減らしたのだろうか。巨体に相応しい重い声は、弱りながらそう言った。
それとも…。
「はいって……ます!オレの…!」
男根がずっぽり、奥まで入りきっている。獣王のむっちりした肉。その霜降りの最上級の柔らかさ、強靭な締め付けが、二人の雄の脳天に電流を流す。
「っく!おぉぉォォッ!オレ…の中に…!チンポ…が!ガチガチに…!お!奥!オクにはいり゛…!イィイ゛ィ…!オォォ!」
下の男が軽く腰を振ってやると、クロコダインの顔と声は大きく歪んだ。彼の中、特に感じる部分ぶつかったのだ。
また一つ、快楽の渦に雄の威厳が飲み込まれた。
「あ゛!ア゛!ア゛ダルッ!ぎもっじッ!です!!」
舌が口の中でビタビタと暴れ回る。腰が、気持ちいい。頭の中に腰からこみ上げる熱が入り込んでくる。大事なモノが、熱に浮かされ溶けていく。しかし、それが気持いい。
「そら!中に種付けしてやろうじゃねえか!んぐっ!くうぅ!」
「せ、精液…が!あぁ、熱い…!アツすぎ…るぅう!!」
クロコダインは必死に腰を自ら動かし、男の吐き出したザーメンを子種を股間に塗りたくった。たまらない、ああ、もっとと、小さな声がマズルから聞こえる。
「そうだ、今日はコッチの、小さな紳士にも遊ばせてやろうじゃねえか」
「…あ、そ、そんなッ!い…!」
「命令、だ」
言葉に、クロコダインは操られるように立ち上がった。ズブリ抜けた肉棒と、スリットの間で糸が引き、千切れた。そこを見せつけるようにドスドスと、ふらふらと、尾を振り大股で、歩いて来る。
「……、す、すまない、命令だ…命令なんだ…!」
弱々しく、肉のついた顔がハの字に眉を歪めていた。
二本の指で股間の割れ目を大きく開く。粘っこい白い糸が、左右に出来ていた。ぷんと鼻の曲がりそうな臭いだ。精液と、腸液と、クロコダイン自身の臭い。既にそこは性器そのものになっていた。

「腕だしな、そら。…おい、ワニ野郎コイツの腕、ハメやがれ」
「ァァ…め、命令…なんだッ…」
股間を突き出しながら、クロコダインはぼんやりとつぶやき、近づいてくる。
隙を見て逃げ出そう。仕留めてやろう。
そんな気概は完全に消え失せていた。
恐れている、それならばまだ希望はあった。しかし彼の眼には、溶けた欲情が混じっていた。媚を売るような、そんな色だ。

クロコダインのどろどろの股間が、毛むくじゃらの腕をあっという間に飲み込んだ。ぐっと、力がこもり、閉じる。
「はぁあぁあ゛…アァァアア゛!オォォオ…ンン!」
両腕を自分の尻に当て、ムチムチの股間を突き出し、腰を再びグラインドさせる。
淫乱。これを淫乱と呼ばず、なんと言おう。

熱い。
なんて熱さ。
ゼリーのようだが、凄まじい弾力。ヒダが指の一つ一つに絡みつき、そして所々はコリコリと硬い。なんて、淫靡な肉だ。
「ハァ…!ハァ!も、もっど…いぃぃ、いじって、くれぇえ…」
あろうことか、クロコダインはそんなコトまで言い出した。目は虚ろに虚空を眺め、舌がビタビタと黄色い顎を舐める。
「イィイ!う、腕がぁあ!あ゛!あ゛!アァア゛!ナガ…イジラレデ!イィイ!っぐぅぅう!!!」
ブパッ!
汚らしい破裂音と共に、クロコダインの股間から洪水のように精液が溢れ出した。
それは腕を通り過ぎ、勢い良く全身にぶちまけられた。鼻の曲がりそうな、雄臭。ただの子種ではなく、どろどろに溶けた彼の、精神そのもののように思えた。
戦士として、男として、友として。やってはいけない事だった。それを、こんな蕩けた表情で…。臭い臭い、精子と共にぶちまけた。

「おぉっ…」
二人の目が、合った。
射精と共に僅かながらの冷静さを取り戻したクロコダインの頭に、それは突き刺さった。
失望しきった、男の目。
「あああ、あああぁぁ……」
獣王クロコダインが、二人の中で死んだ瞬間だった。



5

その日、拘束はなかった。脅しの言葉も、恐怖もなかった。脅す必要も、もうないのだ。
それに、これは果たして、クロコダインだったのだろうか。
「はひ!!ひ……ッ!!」
引きずられる桃色の巨体は、地面の上でぐねぐねと蠢いていた。
無骨な肉体、その丸太のような両足が前後に動いている。
「あぁ…!…おぉぉ…ほぉ」
内腿同士を摺り合せ、股間に少しでも肉の絡み付きを伝えようとしているのだ。浅ましく、誰に命令されるでもなく。涎を垂らしながら。
その淫乱な姿は、丁度、あのいまいましい生物のようだった。
「…すっかりハマっちまったみたいだな」
「は、ぃぃ」
腕の枷が外される。それと同時に腕は、捕らえていた相手でも、人質にでもなく、己の割れ目に向かっていた。
「はやぐ!ここにぃ゛!に、肉!なんでも!イィイ、い゛れでぐれぇ…!」
大きく股を開き、腰を浮かせ、片手で黄色いその肉を割る。乾いた陸地に打ち上げられた弱った鰐でも、こうまで情けない格好はしない。
かつての獣王は、完全に色狂いといった表情でそんな格好をとった。

「グヒ!お願いしますッ!オレの…!淫乱…獣王の!!中に!ちんぽ!ちんぽ!!…入れで…くれ…!ください…!見てくでぇ…!!」
だらしなく開いたマズル、その牙の上から舌がはみ出ている。とろんとした目は、男達の視線を探っていた。自分のこの醜い、淫らな姿に興奮している雄を、探していた。

羞恥心すら、呆けた脳には刺激的なだけだった。
こうしてねだれば、誰かが自分を罵り、そして快楽を与えてくれる。ここはなんて素晴らしいのだろう。この体は、なんていやらしく変えて…いただけたのだろう。
「ア…アガァァ…!ハ…グフッ…グヒィ…!」
下品に顔を歪ませ、阿呆な犬のように尻尾を振り乱し、大きな尻を高く高く突き上げる。
薄い体色を見せつけながら、尻尾をくるりと捲り上がらせる。何もかもが丸見えになった。とろんとした尻の穴も、常に粘液を滴らせる股間も。
「グフゥウッ…アグゥゥッ!!ゲヒ…!アッァアァ、ナカがァァジンジン…!オ゛ォォオ……」
指で股間の割れ目を、さらに大きく弄繰り回す。クロコダインの肉体は、硬い地面の上だというのに、水たまりで跳ねるような音を立てていた。ふつふつと開いた小さな穴に滑り込み、吸いつき、震え、自らヌメリを生み出している。
おぞましい。文字通り体全体で息をするような、貪欲な鼓動をしている。
「い゛ッ!い゛!!い゛ぃ゛!!」
幸福と快楽に心を歪めながら、クロコダインは何度も何度も雄汁を垂れ流した。
己への失望。未来への絶望。そして、連日繰り返される快楽漬け。
それらは、誇りを胸に闘う戦士を、淫欲に溺れた肉の塊へと変えてしまった。既に武人としての誉れも捨て。かつての栄光の過去は、踏みにじり興奮する性具へと成り下がった。

肉体の逞しさに比例し、、際限なく湧き上がる肉欲。それは、ピンク色の鰐の心を、その体色と同様に染めていくことだろう。
これからも。
これからも。

  1. 2011/06/18(土) 21:31:38|
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