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師弟洗脳


一瞬の浮遊感。
しまった、そう思ったときには、背中に重い衝撃が走っていた。かはと、小さな息が口から漏れる。その痛みが教えてくれた。
ああ、負けたのだ。また。

「まだまだ、だな」
「押忍…!」
絞り出した声は滲んでいた。
悔しくて堪らない。背丈は越え、体格もまた逞しく大きく成長した。しかしそれでも、まだ師匠には敵わない。遠いのだ、どうしても。
「がはは、負けん気が強いのはいい事だ。負けて当然とされるより余程いい」
よろけながらも立ち上がり、俺達は礼を交わした。
組み合っていた時は険しかった髭面の顔も、今はもう満面の笑みを作っていた。はち切れんばかりの筋肉が柔道着の中で熱く鼓動している。
「しかしその負けん気が時として仇になるもんだ、闘いの中では、常に己を冷静にだなぁ…」
「まだまだっすか…師匠の域までは」
「…ん…ま、特に技量と…後は精神面だな」
フォローはなく、俺はがっくりと項垂れた。師匠の下で学びもう何年も経つ。師匠以外には無敗を誇るこの力だが、その例外である一人には未だ黒星を並べている。

「しかしまあ、そう落ち込むもんじゃないぞ」
言いながら、師匠はどっかりと胡座を掻いた。どしんと、重たい体が床を揺らす。
「確実に力はつけてるんだ。さすがにワシも…持久力じゃあ、お前にはもう勝てんよ」
ふぅと大袈裟に息を吐きながら、師匠は体の汗を拭った。
まだまだ心も体も、男盛りと言ってよい立派なものだ。しかし当人からすればそうでもないらしい。寄る年波にはどうにも勝てぬと、たまに大きな腹を撫でながら笑っていた。
「怪物的だ、お前の体力は」
「怪物…って」
「褒めてやっとるんだ、喜べ。なんにせよ、一番弟子の成長は楽しいもんだなあ…くぅー」
成長、か。
俺は体をパンと叩いてみせた。太い腕から、音が低く鳴る。
師匠に勝つことが出来ない以上、どうにも結果がついてこない。しかし、確かに、一年前よりひと月前、ひと月前より今の俺、確実に強くはなっている筈なのだ。

「よし、今日はここまでにしておくか、どうれシャワーでも浴びて基地に戻っかあ。まだまだ今日は…」
「押忍!あ、自分が背中流し…」
師匠と俺、全く同時に声が止まった。
そしてまた、まったく同じに内手首を睨んだ。肉に埋め込まれた反応装置が、シグナルを上げていた。
「…どうやら、風呂にも入らしてもらえんらしい」
「…そうみたいっすね」
俺達は顔を見合わせて、頷いた。愚痴るのは後だ。それより先に、任務だ。
師匠も俺も、慣れた手付きで柔道着を剥き、帯を緩め、下履きを降ろしていく。

『装着!』
二人同時に声を出した。低く、大きな声が訓練場に反響する。
同時に光った俺と師匠の体は、全く違う色と形に変わっていった。
俺の体、盛り上がった胸筋が、太い首が、黄色の光に包まれていく。服、というより体に這うように、ピッタリと。腹、股、そして足の先まで包まれる。まだ拭っていない汗ごと閉じ込めるように、むわりと熱気を身に纏う。
光が消えたとき、俺の肉体は、薄黄色のヒーロースーツ姿へ変わっていた。これが俺のもう一つの姿、正義のヒーロー・ジュウドウイエローの姿だ。

俺の体が完了した頃、丁度師匠の体からも光が消えた。しかしその姿は、俺とは全く違っている。
一言で言えば、柔道着姿に戻ったのだ。真っ白で分厚い、固太りの体に見合った立派な姿だ。勿論これはただの柔道着ではない。ヒーロースーツを調整した、世界で最も強靭な柔道着だ。

これが、俺達のもう一つの姿。柔道家であり、そしてヒーローコンビ、ジュウドウマスターと、ジュウドウイエローの姿だった。

まだ未熟な俺と違い、師匠はベテランのヒーロー、戦士だ。だからこそスーツのサポートを削り、己の力量の最大限発揮できる姿へと変身する。
一定以上の力を持つヒーローの特権だ。
ヒーロー協会の中でも、この境地に辿り着いた人間は数えるほどだ。

「いくぞ!」
「押忍!」
師匠の喝が飛び、俺達は二人並んで駈け出した。


その日、俺達の脚はいつも以上に早かった。
意気揚々とさえしていた。
本来敵の出現は嬉しいことではない。しかし、今日は違った。

数ヶ月前から頻発していた誘拐事件、その首謀であると思われる組織のアジト。それが、ついに判明したというのだ。
後手、後手に回ってきた闘いの中、初めて得た機会だ。
連れ去られてきた数十という人達を、今日ようやく助け出せるかもしれない。
そう思うと、引き締めた口は自然に笑っていた。
いかんいかん。
気付かれたら、またどやされちまう。

「こんなところに隠してやがったとはなぁ」
「かなりの広さみたいっすね、まったく、ふてぶてしいったらありゃしねえ」
言いながら俺は、コードだらけの壁に向かって戦闘員の数人を投げとばした。既に敵のアジトの中、俺達は背を合わせながら話していた。
「…二手に、別れるか」
入り組んだ暗い道路を睨みながら、師匠が呟いた。
ただ一言だが、言葉の重みを理解して、俺は唾を飲み込んだ。

敵の胸中において、戦力の分散は本来避けるべき事だ。
危険は免れない。
しかしそれ以上に大事なのだ。市民の安全は、一刻も早く確保しなければならない。

「連絡は救出の後だ」
「押忍!」
「任せたぞ、イエロー!」
師匠の丸太のような肉体が、白い柔道着姿があっという間に通路の影へ消えた。
「……」
俺の体、スーツに包まれたそれがみちみちと膨らむ。ゴツゴツとした咽頭に唾が流れる。
無駄に力んだそれを、息を吐き出しながら抜いた。

師匠ならば大丈夫だ。
俺は自分と、何より助け出すべき相手の事を考えなければ。

「よし!」
振り返り、俺の進むべき道を睨む。
総当たりだ。徹底的に、やるしかないのだ。


「うぉおォオ!!…どきやがれええぇっ!」
俺の拳に、そして声に殴られた戦闘員が吹き飛んでいく。
気合を入れている、というのもあるが、それ以上にこうして目立つことが重要だった。
いずれ気付かれるのは必至だ。ならば、撹乱できる内に徹底的にやってやる。そうでなければ、不意を突いた意味が無い。

道など分からない。手当たりしだい、しらみ潰しに部屋を見て回った。
(だいぶ警備が厚くなってきたな…)
蒸れた黄色いスーツから湯気が立つ。俺は息を整えながら、ここまでの道のりを思い出した。何十という戦闘員を投げ飛ばし、怪人を退けてきた。その上、時間が経つ程に抵抗の激しさは増してきている。
疲労は確実に溜まってはいるが、しかしここで止まるわけにはいかない。俺が辛いということは、それだけ敵も必死ってことだ。

「またこの扉か…、めんっどくせえ…なっと!!」
ッガァン。
低い悲鳴を上げて、分厚い扉が俺の拳型にひしゃげた。そうしてできた穴をさらに、両手てもってこじ開ける。体に張り付いたスーツが、もりもりと筋肉の形に盛り上がる。
「ぐっ…ぐぐっ…、…ん?……お、よっし、ビンゴだ!」
扉の先はひらけた場所だった。暗く大きな部屋の中、左右にはそれぞれ巨大な電磁牢獄。さらにその中、気を失っているであろう人達の姿が見えた。

「任せろ!今助けてやるからな!」
「…そこまでだ」
声と同時に、低く扉の開く音が聞こえた。先ほど破って入った扉が、正規の手段で開いていく。
団体さんの登場だった。
巨大な研究者風の男、歪な姿の怪人、大量の戦闘員。
(最後の試練ってところか…)
俺は両手を前に突き出した。体の奥底から溢れ出るエネルギーが、光になって腕に集まる。
「随分簡単に誘導されたものだな」
振り向きざまに、そのエネルギーの塊を投げつけた。
「負け惜しみをぉぉおお!!」
「真実だ」
炸裂するエネルギー。巻き上がる煙。
しかし、見えない壁でもあったのだろう。煙の中に立つ男達は、何一つ変わらなかった。悠然と立っていやがった。
腹のたつ態度だ。
俺はデカブツと勝手に名付けたそいつを睨みつけた。

「先走ってもらっては困るな、お前の相手は私達じゃない」
「黙ってろよ…、お前が決めることじゃ………」
しかし、黙らされたのは俺の方だった。
黒一色な戦闘員の中で、一際目立つ色が、見えた。
白い、真っ白な柔道着が。
「ぐ…、が…ぐぅううぅ……!」
「し、師匠!?」
敵の群れから現れたのは、光輪に縛り付けられたジュウドウマスター。そう、間違いなく、俺の師匠だ。
間違いない。しかし信じられない。師匠が、あの師匠が捕われるなんて。

「ぐぅ!があぁぁ!!」
「て、てめえら、師匠を離せ!」
師匠の体を縛る光が強烈な輝きで回転する。雄臭い顔が苦痛に歪み、口から絞った悲鳴が上がる。
「に、逃げ……ろ!イエ…グゥウゥ…!」
「な、何言ってるんスか!師匠!」
常に果敢に戦い抜いてきた師匠、その師匠の口から出たとは思えない言葉だ。
こんな状況で逃げろ、だって?
罠があることくらい分かっていたんだ。人質だって目の前だ。
「バカ…ヤロウッ、きゅ…救援を……、よ…びにッ…!ふぅ…んぐぅううう!」
「動くなよ、ヒーローさんよぉお」
ぐっと、俺の脚のスーツが膨らむ。頭に上った血が沸騰しそうだ。しかし今闇雲に飛び出したら、確実に師匠は…。

なんて卑怯な奴らだ。
わざわざこうして師匠を俺の前に連れてくる。そのやり口もまた気に食わない。
「お前の弟子は随分やる気だぞ、ヒーロー」
「だ、黙れ…」
「被験体の分際で、随分な口の聞き方だな」
被験体。
その言葉に、どっしりと髭を蓄えた師匠の顔が青ざめた。
「あ、あれを…まさか、ここで…」
「データの盗み見は感心せんなあ…、まあおかげでお前のそんな顔が見れたのだ、許してやろう」
「や、やめろ……」
仰け反る師匠の喉が、鈍く光った。なんだ。
目を凝らすと、そこにあったのは太く厳つい首輪だった。大型犬用のそれよりゴツゴツした、奇妙な革製の…。
「やめろ…!頼む、や、やめてくれ…」
「おいおい、最後の挨拶なんだ、別れの言葉くらい言ってや、れ!」
「し、師匠!」
声と同時に、師匠の四角い体が蹴飛ばされた。俺のもとに転がってきた顔は、初めて見るような弱った表情だった。

「俺…のことはいい!…あ、諦めろ!!それより…今は情報を基地に…ッ」
「いやっすよ!今のうちに、俺達で皆ぶっ倒せば…!」
「バカヤ…ッ!」
「始めろ」
「やめ、にっ、…逃げろッ…ぉォオオォ!あ、あがあがあああが!」
ブゥ…ン。
低い作動音が、師匠の首輪を震わせた。呼応して、師匠の体がガクガクと激しい痙攣する。
「ふぐっ!ぅッぎぃいいぃい!!」
脂汗がじっとりと柔道着を濡らす。太い両腕が首輪を掴む。馬鹿力な筈のその力が通用しない。俺を合わせたふたり分、なのに、いくらもがこうと外れやしない。
「この…!ク、クソ…と、取れねえ!!」
「ぬっ…ひぃいいいっ!イエロ……ワシッァ!おぉおっおぉおオオッッ!!!」
「師匠!ししょおお!!」
「オォオオ…オオオッ!!!………おっ」
限界まで吠えた師匠の体から、ガクンと、一瞬で力が消えた。全身からまるで骨が抜けたように、力なく俺の腕の中にもたれかかる。

「し、師匠!」
不安に叫んだ俺の声は、すぐに安堵の声に変わった。閉じた瞼は、俺の呼びかけで一瞬で見開かれたからだ。
「あぁ、…良かった…ッス、…」
さすがのタフさだ。
目を開け、師匠が立ち上がる。すっくと、力強く。殆どダメージもないようだ
「何をしたんだか知らねえが、結局ただの玩具だったなあ…」
相当悔しそうな顔でもしているだろう。そう思ってデカブツの方を見る。しかし、そこにあったのは、俺の予想とは全く違う顔だった。ニヤニヤと薄気味の悪い顔で、奴らは俺達を見ていた。

「なにを…!笑って、俺達二人が…、ぐ…ッ!」
言葉の途中で、一瞬の浮遊感。
俺の体は突き飛ばされていた。気を抜いていたとはいえ、俺の体を突き飛ばせるような人間は、一人しかいない。
「な、何…を」
俺を突き飛ばした師匠は、言葉に耳も貸さず、堂々とした大股の歩みで、ずんずんと敵の前へと進んでいった。
今まで何度と見た、白く逞しい背中だ。
「!?」
その柔道着姿が、跪いた。
「な…!…そん……っ」

「どうだ、どんな気分だ、ジュウドウマスター」
「は、はいぃ、最高の…気分っす…」
「……っっ!」
そして見上げた顔は、まるで別人のようだった。ニタァと、緩みきった情けない笑顔だ。悪人に、ついさっきまで敵対していた相手にするものじゃ、ヒーローの顔じゃない…。

「ど、どうか、今までのご無礼を…あぁ」
膝まずきながら、右手がもぞもぞと股間を揉んだ。逞しい胸を左で、チンポを右で揉みながら、師匠は体をくねらせる。
「わ、わしは…ジュウドウマスターは、この度…洗脳を施され…淫乱な犬っころに変えていただきました…たぁ…!えひ、えひひひ…」
俺の心臓が、一気に冷たい血を噴きだした。声が、言葉が出なかった。
これは何かの夢だと、そう言ってくれたほうがまだすんなり信じられる光景だった。
そうだ、こんな…こんなこと。
「ヒーローを素体にしたのは初めてだったが、どうやら成功のようだな、なあ変態」
「はぃぃっ!…ひひ、わんっ!うわんっ!」
股間を突き出す師匠のポーズは、さながら犬のちんちんのような格好だった。帯の下の柔道着がひらひらとはためき、モッコリ盛り上がった股間をより目立たせる。いやらしく、情けない。
それなのに、まるで変態と呼ばれることが最高の幸福なように、顔をニタニタさせていた。

「どうした、ジュウドウイエロー」
ジロリと、デカブツが俺を見る。その目に、俺とブーツが後ずさる。
「さぁ、お前に最初の仕事だ」
「はいぃ、な、なんなりと…お申し付けを!今までの報いを…!させていただきますっ!」
デカブツの手が伸び、師匠の目の前で開く。その手には、あの首輪が握られていた。人間の意識を変えてしまう力。ヒーローの、それも師匠のようなベテランすら…。
師匠はこれを恐れて、俺に忠告していたのだ。
「はい、こ、これを使って…!ワシが師の責任をもって、必ずや組織の尖兵として生まれ変わららせてやりますっ!」
その師匠は、もういない。

ぐるりと振り返った顔は、野獣のような厳しい目、太い眉毛、そこだけを残して別物だった。髭をたくわえた口はニタニタ笑みを作り、ツゥと涎を垂らしていた。目も厳ついが、目尻はいやらしく下がっていた。
やめてくれ…。そんな顔、みたくない。
「俺は…そんな……師匠と…」
戦えない。
訓練とはわけが違う。

しかしそんな俺の意思を当然無視し、師匠はじりじりと俺との距離を詰めてくる。
「さぁ、お、お前も組織のために、生まれ変わるんだ!」
「師匠、目を覚まし…!クソッ!!」
盛り上がった股間はすっかり湿り、白く神聖な柔道着に淫猥な染みを作っている。
変態。
俺の…師匠。誰より厳しく、強く、信頼していた、ヒーロー…。

「くそう…!離せ、は、離せ!やめて、くれよお!!」
「抵抗をするんじゃない!お前も、はやく洗脳していただけ!このワシのように変態になるんだ!」
「なんっ!うがぁっ!!」
組み付こうとする師匠を俺は必死に拒む。たとえ敵に中身を弄られたとしても、声も、姿も、全てが元のジュウドウマスター、俺の…師匠だ…。
「あひっ、ああぁ、チンポ擦れてきもっちぃ…」
「うっ!?ぎ…」
スーツをでっぷり持ち上げる俺の尻に、ゴワゴワとした硬い感触がぶつかる。熱くて、硬い、…これはチンポの…感触だ。少しでも快感を。気持ちいい事をと、あさましい動きで…弟子の俺に…。
「あ゛ぁーっ、乳首ぃ…きもちっぃい……、チンポもだぁ!…こんな…、こんな快感があったなんてぇ…へ、へへぇ」
俺の体に固太りの体が、ぶちゅぶちゅぶつかり合う。汗だらけの濃い褐色、性欲に狂った変態親父、そんな姿だ…。涎が、ベトベトした涎が俺の肩に当たる…。

かつての師匠の姿を思い出す。そうだ、自分のことより、師匠はいつも他人を、平和を望んでいた。だから、こんな格好のままにするよりは…。
「俺が…引導を…!」
そうだ、それが俺の、弟子の責任だ、ヒーローの責任だ。
俺は師匠の腕を抑えつけ、エネルギーを蓄えた。そしてそれを…。
「ぐおぉおおおぉお!!………くっ、う、…おぉっぉお!?」
ドクンと、体に熱い衝撃が走った。なんだ、師匠の腕は今俺が…抑えつけて…。それなのに、それなのに…。
「残念だが、ショーも終わりだ」
デカブツの掌が、こちらを向いていた。おそるおそる、俺は手を首へと持っていった。
そこには……。
「ひ、卑怯っなぁああああっ」
「困るな、我々の奴隷を壊されては」
そこには、師匠と同じ首輪が嵌っていた。

「ぐ、ひぃいいいっいぃいい!!」
「うひ、ワシと、ワシと同じっ…!!」
鳴り出した。あの時の師匠と同じに。
まずい。まずい。
なんとかしなければ。外さなければ!人質も助け出せないまま、壊されちまう!どうすればいい!?なんとかしねえと!俺の、俺の体が!心が!正義のヒーローの体が!悪人なんかの手に渡っちまう!そんな事あっちゃならねえ…!師匠みたいには、なりたくねえ!あんな情けない…!みっともない顔で…!い、嫌だ…!クソッ!このままじゃ…、このままじゃ…ああ。………あれ。なに、何だ、俺、何焦ってんだ。なに…を、焦ってたんだっ…け。

「あ、ひっ…」
気持ちイィ。
ああ、すげえ、頭ん中がスッキリしてる。余計な汚れを全部洗い落としたみたいに、脳みそを風呂に入れたみたいに…。さっきまで悩んでいたのが馬鹿みたいだ。気分爽快だ…。サイッコーに、気持ちがいい。
「はぁっ…ん!ああ、し、師匠…!」
師匠の肉棒が俺のケツにあたってる…。その感覚に、俺のチンポが黄色いスーツの中でむくむくと大きくなっていく。ああ、そうだ、思い出した。俺は洗脳…されちまったんだ。変態になった師匠と同じ、ド変態に。
な、なんて素晴らしいんだ。変態になれて、こんなに嬉しいなんて。
「あぁあ゛…お、おれぇー…へ、変態に…洗脳…センノーされ…だぁ…」
「おお、お前も変態になれたのだな…!いい顔だぞ、イエロー!」
「うひっ!…あぁ、オッス!オッス!変態になったっす!」
俺達はお互いの首輪を、俺達を変態へと変えていただいた首輪を触りあった。
とても、素晴らしい気持ちだった。
「変態ヒーローコンビの誕生だな、ジュウドウイエロー、ジュウドウマスター」
「はいぃ、俺も、変態ヒーロー!はぁ…、生まれ変わらしていただき、ありがとうございまっす!師匠、歯向かったりしてすいません!」
「いいぞ、今後は心を入れ替え、師弟共々、組織に忠誠を誓うのだ!」
「オッス!」
俺達はお互いの舌をべろべろと舐め合った。キスなんて初めてだったが、俺のいやらしくなった脳みそにはどうすればより変態に見えるかなんて全部分かっていた。
ああ、師匠の体、俺の体、ガッシリして、ムッチリして、なんていやらしいんだ。
「はぁ…すっげ、こんな体…はぁ、もっと皆に…見せつけてえぇよぉお…」
「ぐひ…おまえも、おおぉ、スケベだなぁ…、ヒーローなんてなあぁ」
「おぉ、っふぅ…はひぃ!」
師匠のでっかい手が俺のチンポの膨らみを触ってる。ああ、俺、握られてる。すっげえ、たまんねえ、スーツと師匠の手に握られて、気持ちいぃ。スーツの中でキュッキュいってる。
「へへ、師匠も…おらっ!」
「おっ!おぉ……!いい!…たまらん…!ワシ、弟子にチンポ握られとるぅ!」
俺はお返しとばかりに師匠の道着、チンポの膨らみを握った。ビクビク勃起したチンポが、あったけえ染みを作っている。変態くせえ。くせえ。

「さあて、仕上げだ、淫乱ヒーロー達よ」
博士様の言葉で、俺達の首輪からどろどろした粘液が溢れ出した。その真っ黒な粘液が、俺達のヒーロースーツをどんどん溶かしていく。あっという間に二人、素っ裸、生まれたての格好にされちまった。
「ああ、くっせえぇ…師匠、そんなにイッちまってたのか!」
汗まみれの俺達の素っ裸、特に師匠は先に洗脳されてから、もう何度も精液を吐き出していたみたいだ。雄臭さが、ぷんと部屋にまで広がっていく。
「あふぅ!そ…、そうだぁ、ワシは洗脳され…、お前の…体におちんぽ擦り付けて!もう何度も射精した変態ヒーローだああ!」
その真っ裸の体が、どんどん黒く塗り替えていく。粘液が今度は固く、薄く、俺達の体を包んでいく。

ああ、これって、これって…。
「お、俺達…ぃ…」
「あっふ、戦闘員様にしていただいた…のかぁ…ぐひ」
申し分程度に、胸にはヒーロー時代の紋章が、腰には帯をあしらった形が残った。それがより一層情けない。ヒーローが戦闘員にまで、奴隷にまで、犬っころになっちまった。

ああ、ピチピチで、師匠の固太りの体、堪らねえ。変態くせえ、ぴったりだ。
ギュウギュウ絞めつけられて、スゲエ、何もしていなくても、全身キモチイイ。
「イーッ!!変態ヒーロージュウドウイエロー!」
「イーッ!!同じくジュウドウマスター!」
『これより、組織に永遠の忠誠を誓います!!』
俺達は黒いスーツの中で、何度も何度も精液を垂れ流した。忠誠を誓う度、変態臭い単語を言うたび、チンポもケツも気持ちいぃ。
あひ、あひひ。
キモチィ。スッゲェ、ああ…たまんねぇ…。


「おぉお!もっとぉ、もっとしてくれぇ!絞ってくれぇ」
「あぁっ、助けに来た、助けに来たワシ達ヒーローが、こんな、うひ、チンポ狂いになっちまったー!あ゛ー!あ゛!えひひ」
俺達師弟は、変態っぽく股をおっぴろげて、チンポを、ケツを人質の前で振ってみせた。スーツで擦れて、肉棒が堪んねえ。
「あぁーチンポォ…チンポ!チンポ!精液もっとぐれえ!」
「あっひ!助けることも出来なかった、情けねえヒーローのワシを、おぉお、もっと!もっと!罵ってくれえ!」
今、俺達は電子牢獄の中、人質の精液処理奴隷として毎日を過ごしていた。右も左も、性欲に狂った男ばかり、その中でも、俺達は二人ならんで雄臭く、淫らに叫んでいた。
かつては無敵のヒーローコンビ、それが今では、チンポ狂いの淫乱柔道家だ。毎日精液と雄汁を体に塗ったくって、ああ、楽しく過ごしている…。

また新しいヒーローが、牢獄の前で何か言っている。誰だったっけ。もう昔のことなんて…ロクに思い出すことなくて…全然分からねえ。
助けるとか、なんとか、喋っている気がするけど、…よく聞こえない。意味が分からない。
まあ、どっちでもいいか…。

幹部様がこちらに近付いているのが俺には分かる。そうだ、あいつの首にも、もうすぐ…首輪が…へへ、かかるんだ…。俺と、師匠みたいに…。
さあ、お前も早く、洗脳していただけ……。




  1. 2011/04/15(金) 21:34:38|
  2. 【ヒーロー】|
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