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たとえその手が焦げようと

見下ろした顔には熱が籠っていた。必死に顔を背けようとするその顔に、秀太郎はかぶり付くように距離を詰めた。背中へと手を伸ばし、力を込めて抱え込む。小柄だが、分厚い体だ。腕がそう言っている。
初めて見る恥じらうような表情に、引き出されるように顔が笑う。つり上がった口の中、傷が切れて痛かった。その痛みすら心地良い。
「親父…」
口から出たのは、何度となく呼んできた言葉だ。しかし、これから抱こうとする相手には、本来なら決して使わない言葉だ。
「やっとだ、やっと」
息のかかる距離まで近づいて、歓喜に震えながら呟いた。
実の父親を抱き締めながら、秀太郎は今までの事を思い出していた。長かった。そう長く生きていない人生の中、それでもこうして父を
本当に長かったのだ。

「言うぞ、俺は」
「え……、えええ!?」
あれはどれぐらい前だったか、二人で銭湯へ行った夜、その銭湯で居合わせた管理人に、出会い頭に言い放った。その頃から我慢の限界だった。

「言うって…あれだろ、その…津久…、お父さんに…」
「他にナニがあるってんだよ」
「いやさぁ」
またか。という呆れ顔をしていた。無理もない。こうして相談されるのは、一度や二度ではないのだ。
「……よしとけって。…ここまで堪えてきたんだろ」
「いいや、もう我慢の限界だ!今日なんてなあ…親父、」
二度三度と辺りを見回す。太陽は既に服を脱ぎ捨て、浴場へ消えている。脱衣所に人影はない。
「…すげえ可愛かったんだぞ」
知らないよ…。
顔を赤らめ、怒気さえ込めて言い切る秀太郎に、幸助は大袈裟に頭を抱えた。秀太郎に思いの丈を打ち明けられて以来、会う度これだ。余程心の底に溜め込んでいたらしい。
「あんなんじゃ、いくら今はフリーだからって、どこで悪い虫がつくか分かりゃしねえ!」
「悪い虫…って、父親に言う台詞かよ…」
「うるせえなっ!とにかく親父は俺のもんなんだ!告白して何が悪い!」
「こ、声!声でかいって!」
番台の幾之進が訝しんでこちらを見ている。それだけならまだいいが、このままでは当の太陽にまで聞こえてしまう。
「あ、わ…悪い…」
どうにも、すぐに熱くなってしまう。悪い癖だ。秀太郎は深く息を吐き出し、声の調子を落とし謝った。

「とにかく。ちゃんと話し合って決めただろう…、時期を見てするって…その、あれ、告白はさ…」
「そりゃあ…。…まぁ…そうだけどよ」
男が一度決めたことだ。こうして言われてしまうと、どうにも気まずい。秀太郎は目を伏せ、口篭らせた。
話し合いと言えば聞こえはいい。しかし実際は、必死に突っ走ろうとする秀太郎を、幸助が説き伏せ続けたというのが近い。
若さに任せて突っ走るのも悪くはないが、彼の場合加減がない。レストランでの一件以来、秀太郎は幸助に敢えて手綱を握らせていた。
「そんな焦る必要ないだろ、津久井さんは…今は、その、すぐにどうこうって事はないからさ」
「…適当、言ってねえだろうな」
「あ、あたりまえだろ。これは…確かな筋、なんだから」
沼縄さんの一件は、高校生の、それも息子の秀太郎へと言うには少し複雑すぎる事情がある。幸助は敢えて詳細は伏せて、ただ太陽は今誰かと交際してはいない、という事実だけを伝えていた。
「今はただ、さ。支えてあげるだけにしよう、な」
ポンポンと、困ったような顔で幸助に肩が叩かれた。
こうされていると、まるで駄々をあやされているようで気に食わない。
しかしそれは間違いでもない。紛れもなく、子供の癇癪なのだ。
「分かったよ」
その手を払いのけ、秀太郎は自分のシャツに手を掛けた。引っ掛かりがなくなった訳でもないが、それでも今すぐに事を起こそうという気は落ち着いていた。

秀太郎はようやくと服を脱ぎ、脱衣籠へと放り込んだ。体は以前以上に濃い陰影を描いている。少し力をいれるだけで、ぐっと形が変わるようになった。
しかしまだ足りない。
こうして待っているのは、父への告白を子供の我侭では終わらせない為だった。
子供は嫌だ。男にならなければ。
「ぜってー、親父は俺のものにするからな」
「分かってるよ」
支えられるようになりたい。支えられるようになる。
そうして、ずっと堪えてきた。


年中着たきりのジャージを掴む。着続けて肉の形を残すジャージを剥ぐと、薄く肌色を透かしたシャツだけが残った。
「ンン…、フッ…ぅ」
鼻を近づけると濃い臭いがした。親子でも臭いまで似はしないのか、二十以上も違う歳のせいか。香ばしい香りに、喉が鳴った。
「しゅ、しゅうた…」
自分の首元へ顔を埋める息子に、太陽が弱った声で訴えた。

離す気はなかった。ようやくと、ここまで来た。秀太郎は勝ち取ったのだ。
この距離を、太陽を。

脱がせながら、秀太郎の体が太陽のゴツゴツした体を撫でる。固く盛り上がった胸の中央、シャツを押し上げる突起に指がかかる。
「ハッ…ぅ…うぅ」
ぐにと柔い突起が、指を押し返す。秀太郎の知るところの乳首とは違う。大きな弾力だ。
服越しに感じる弱い刺激。それだけで太陽の心臓はどくどくと響き、骨は溶けそううだった。快楽と自制心との間で迷う父に、秀太郎は満足気に乳首の中心を愛撫した。
冗談や戯れでしているわけではない。その手つきが言っていた。
「ホントに、こんな所が感じンのかよ」
秀太郎は疑問を口にしただけだが、太陽はそうではなかった。息子に己のいやらしい体を責め立てられたような気がした。身悶えていた体が、震えに変わる。
「あぁ、違う…違うんだ…こ、これは」
「いいんだよ、今までの事なんざ」
剥き出しになった上半身、露になった腕を、秀太郎の腕が掴む。訝しげに、手首を睨む。
「もう…痕とかねえな」
「…だから言っただろう…あの人とは、……もう終わったんだ」
不倫者のような言葉だ。一つ弁解をする度に、己の情け無さを思い出させられた。
「そんな顔すんなよ、もう大丈夫だ…って」
寄った眉と、落ちた頬に手が当たっていた。驚くほど優しい手つきで、ゴツゴツと大きな指が触れている。
「まあ…もし終わってなくても、そいつが親父に擦り寄ってきても、関係ねえけどな」
だから違うのだと、太陽は息子を見上げた。しかし口は動かなかった。塞がれていた。息子の口で。

「んっ…む……ぅうう」
「む、ん、…ハァ、ハッ…」
合わさった口から、上ずった声と荒い息が漏れる。部屋の中が熱く篭るようだ。咽返るような熱気の中で、秀太郎は太陽の顔を両腕で掴んだ。
「全身いやらしいんだな、ホントによ。でも、このスケベな体も、この汗も、チンポも、全部…全部…これからは…」
「……あぁ…だめだ、それ、それ以上は…」
「…親父は、今日から俺のもんだ」
やっと言ってやった。秀太郎は満足気に、鼻を広げて息をした。倒錯的な言葉だが、背徳感はない。守ってやれるという自信と、喜びがあった。
実の父を脱がせながら、五月蝿い過去の話を塞ぎながら、これからは自分のものとなる体を舐めるように見た。
どうしようもなく興奮する。今すぐにでも、喰らい尽くしたい程に。
「ばか…もんが、父親に向かって……何を馬鹿な……」
「こんなにして、何言いやがる」
しつこく虚勢を張る父の、その出っ張った腹の下、赤いジャージをむんずと掴む。
「ふっ…うぁ」
「へへ…」
熱い。サラサラと指を滑るジャージの生地の下は、硬い感触があった。弾力あるそれをさらに強く握ってやる。
「まだ触ってもなかったってのに、おら、こんなじゃねえか…、へへ、すげえ…」
「ふぅ…ンッ…!やめ…はぁ…はぁぁ…」
打てば響くといおうか、愛撫をすればそれに応えるように、肉茎が硬さを増していく。太く、長すぎない幹だ。先端のギリギリまで皮が続いている。自分のものとやはり似ている。

「どうだ、感じてんだろ」
穢れた変態であると自覚のある太陽だが、そんな目で息子を見たことは、誓ってなかった。ただ、久しぶりの他人の手と、今から与えられるであろう快楽を想像してしまうのだ。
調教されきった体はそれだけで、愚息を痛々しいまでに息子の掌の中で膨らましてしまう。
「ぅう…あぁ」
「おら、親父よ」
中ぶらりんになっていた手を、秀太郎が再び握る。引き寄せ、自分の胸元に持ってきた。
「にぎれ、よ」
初めての命令だった。
僅かにぎこちなさを残した口調は、それでも強い語気だ。ただ真っ直ぐに、太陽の目を見ていた。その顔には、まだ主人としての威厳はない。しかし、子供の我侭というようなものでもなかった。

「あ、ああ、………っ」
普段ならば、何だその言い方はとでも、怒鳴って返しただろうか。
ただ、今。真面目一辺倒の体育教師の顔は、厳しい父の顔は、揺れて動いて、そして壊れていた。
糸で引かれるように、指の先が、秀太郎の肉棒に僅かに触れる。初めて感じる他人の、否、肉親の生理現象に、秀太郎の股間は太陽以上にそそり立っていた。
「ぅ、ハァ……たまんね…!」
「は、ぁあ!」
触れた瞬間、秀太郎は太陽の腕を強く自らに押し付けた。ビンビンにそそり立つ若い雄が、服すら既に湿らしていた。
我慢の効かなさは、相変わらずだ。
まだ未熟。
自分を制する事ができず、人を征することもできない。
それでも、その強い欲望は太陽を煽った。
「フッー…はぁ、あ、スゲぇ…親父の手だ…俺、俺の…親父の…」
「駄目…だ、…はぁ…ハァ…ぁぁ、あぁ、あ…お、大き…」
互いの肉棒を弄りながら、親子は益々と体を、下半身を熱くさせていた。チリチリと互いの熱が、長く空いていた二人の距離を燃やし、溶かしていった。


普段太陽が眠る場所に、二つの体が重なって沈んだ。未だ戸惑いの残る太陽に対し、上にいる秀太郎はガツガツと喰いつくようだ。普段の愛想なしな息子とは別人のように、感情も何も剥き出しにしている。
父を愛する息子の姿。そうして太陽が望んでいた形とは大きく違って。
「おら、邪魔なんだよ」
太陽を隠すジャージを下着ごと、投げるようにして剥ぎとった。ようやくと、邪魔なものが何もかも消え去る。そうして現れた褐色の肌は、汗でじっとりと艶をだしていた。
でこぼこな小山のような体だ。胸も、腹も、腕も、脚も、どこも肉と脂肪とで膨らんでいる。中年特有のたるみはあるが、体育教師として必要な、年齢の割に立派な肉体だ。
…それだというのに、乳首はぷっくりと肥大し。半勃起状態の肉棒は、寝かされている体から浮き上がっている。
40を越える父の亀頭の先、そこは大きくなってもまだ皮に覆われていた。とろりと垂れた先走りが、溜まって、乾いて、こびり付いていた。
「くっせえなあ、親父の」
「ああ、見るんじゃない…そんな…」
鼻先にまで近づき、まじまじと可愛らしい肉棒を目と鼻でで味わう。少し言葉で苛めてやるだけで、びくりと震えてまた大きくなった。
怒鳴り散らす親父の姿とは大違いだ。そしてこれが、この姿が本当の姿なのだろう。
秀太郎は興奮に舌なめずりをすると、その舌先で、ぺろりと先端を舐め上げた。
「う、ひぃぅ!」
肉棒をしゃぶるのなど、当然初めてだ。
口中に広がる苦い、青臭い味に一瞬気圧される。しかしそれでも、この味が父のものだと、誰よりも好きな相手のものだと考えると、苦ではない。
「ハァ…、ぁぁ、う…はぁ…んぅっ!」
久しぶりの他人からの刺激に、太陽が体を跳ねさせた。
その振動は、口を通して秀太郎へと伝わる。初めて上げさせた喘ぎ声に、感極まった秀太郎がさらに強く吸い上げた。
「あぁ…!う…はぁ…!んぁ…っ」
太陽のがっしり太い腿が、秀太郎の顔を挟む。
己の中で葛藤しつつも、体は少しづつ息子の肉に食いついていく。虐げられる悦びと、湧き上がる肉欲と、息子を巻き込んでしまうという危機感にぐらついている。

「駄目……だ!…やはり、こんな…お、親子で…こんな事をしては…」
「んっ…ハァ…。今更…グダグダ言うんじゃねえよ、決めたことだろ」
決めさせたようなものだ。
試合に勝ったら、一人前だと自分を認められるようになったら。父を支えられるような男になったら。そうしたら、告白をする。勝手に決めたルールだった。
そして告白の日、父は、太陽は断らなかった。それだけだ。動揺と否定はしたが、本当に押し退けはしなかった。そんな弱い抵抗は、知った事ではない。誤差など、力尽くでこじ開けてやる。

「口でなんていったって言ったって、こんなにしてたんじゃな…」
「ち…こ、これは…あぁ、あぁはっ!」
裸同士では、本性はどうあっても隠せない。膨らんだ裸体を叩かれる度、肉棒はさらに大きく、びくりと硬く震え上がった。
しかしそれは、秀太郎も同じだった。口では澄まして責めてはいるが、内心は今にも破裂しそうだった。ただとにかく、猛烈に興奮していた。
厳しい父の本当の顔、知ってはいたが、それと味わうというのとは全く違う。
目の前の熟れきった馳走に、若い舌は唾液を絶えず流していた。口は当然、その肉棒からも。
どろどろと、熱い先走りが流れ続けていた。

「ひ、ぐうっ…ぁぁあああぅっ!」
乱暴な舌使いで乳首をくるむ。歯を立て、ギチギチと噛み付いた。虐め抜いた後は、優しく、ちゅうちゅうと、まさに子どもが親に甘えるように吸い上げる。
太陽の目の奥、ずっと昔に見た光景が掠れて見えた。それが痛く、そしてやはり甘い。
「おら、もっとちゃんと…声出せよ、親父…!」
「ふっ…ンぅ…!はぁぁあ!」
空いた右手が、皮をかぶったままの太陽の股間を握った。その皮を乱暴に、上下に強く扱きあげる。強引で一直線な青い愛撫だ。しかしそれが却って、調教されつくした太陽の下半身には響いた。

しかし、気持ちのいい部分といえば、それが全てなのだ。
まさかこんな場所で感じるなど、知識はあれど行為でしらないのだろう。
もどかしい。
悩ましげな声が、いつしか太陽の喉奥で反響していた。
早く。そんなではない。足りないと。
「…はぁ、ひ…あぁぁ!そ…こっ…」
「ん!?」
僅かに触れた。ただそれだけなのに、父の太い首から嬌声が上がった。むっちりとした腰がくねり、チンポがびくんと跳ねて震えた。肉棒はついに完璧にそそり立っていた。
「ここか」
「あぁ…ふぅ、おぅううっ!」
乳首もそうだが、信じられない。そんな気持ちで手を動かす。秀太郎の指が当たったのは、熟れ切った太陽の肛門だった。確かめるように、その入り口を弱く、叩くように撫でる。
「ハァ…あぁぁ…へ…ぅ」
それだけで太陽の声がさらに裏返る。のの字を描く腰の動きは、びくびくと、性感で欲情しきっていた。
「ああ、はぁ、も…もっと…、違う…」
口走った太陽が、涎まみれの顎を固く引き締めた。腕が口を塞ぐ。その筋肉質な腕を、秀太郎の手が払いのけた。
「もっと、なんだよ」
「うぅ…あぁ…」
見下ろす父の顔が見る間に歪んでいく。子供のように眉が歪んで、目に涙が溜まる。
許してくれ。
そう言うかのような顔に、秀太郎の背筋にぞくぞくと快感が走る。
「言えよ」
聞きながらも、童貞である秀太郎にすら答えは分かっていた。父親の分厚い胸板に、筋肉質なその尻をどっかりと乗せる。いきり立った逞しい肉棒が、太陽の目の前で汁を垂らした。無精髭の生えた四角い顎に、一滴、どろりとした先走りが落ちる。
「は、っふ、あぁ…ち、チン…ポォォ…」
太陽の鼻の穴が豚のように膨らんだ。その鼻腔一杯に、息子の雄臭い汁の臭いが溜まる。ツンと来るよな濃い臭い。咽返るそれを、太陽の鼻が、そして舌が追う。
「あ、あ、欲しい…それ…が」
先走りを潤滑油にして、太陽の中から欲望が引き出された。
肉が疼く。あの人を失い、長い間火照ったままだった体は、もうとうに限界だった。
穴の開いた体は、無性に人恋しかった。快楽が欲しい。たとえそれが、息子でも。
「くだ…くだっう…さい、ぅぅ、あぁ、欲しい…ほ…シィ…!」
一度崩れてからは、もう早かった。暴れ狂うような口調には、もう父の姿はない。奴隷の、肉にまみれた豚の姿で太陽が吠える。見開いた目は、ただ己を犯そうとする息子の肉棒に釘付けだ。
「チンポ、チンポくださいぃっ!…もう、もう体が…ああ、駄目なんだ…もう、駄目、ああぁ、ダメですぅ…!」
「真面目そうな面しやがって…とんでもねえ、変態じゃ…ねえか、親父よお」
父の乱れた姿を見たのは、ただ唯一あの写真だけだ。まさかここまで淫らに声を上げるとは、責め立てる秀太郎すら思っていなかった。
しかし夢には見ていた。あの写真で何度自慰をしたかも覚えていない。太陽の部分だけ切り取り、鞭の根元を自分に置き換え、何度妄想したかも分からない。そんな夢の光景が、今目の前にある。
「仕方…ねえな、そんな言うんじゃな…。おら、親父、脚持てよ……、い、入れるぞ…」
わざわざ一言断って、秀太郎が太陽の尻肉をかき分けた。口調と態度は荒々しいが、やはりどうにも手付きは優しげだ。
ゴクリと、溜まった唾を飲み込む。いよいよだ。
「いくぞ…親父」
「…あ、あっぁ…あっぁ…あぁぅうぅ」
開いた股の中央、赤黒く使い込んだ穴を覗き込む。もの欲しげにぴくぴくと動くそれに、秀太郎の全身を血が巡った。その爆発がそのまま腰の動きになる。いきり立った若い雄がゆっくりと、しかし確実な狙いで、実の父の体内へと、肉壷へと潜り始めた。
ぬちゅりと、肉と肉が蕩けた。
「ぅ…ぐ…ぅうぅ…!!はぁっ…!!はぁっ!…なんだ…、ああ、なんだ、これ…!!」
「うう、はあ、入って!…入ってくる…くるぅ!」
先走りに濡れた亀頭の先端が、柔らかい肉の集まりに埋まっていく。ただそれだけで、秀太郎の腰が、太ももが痙攣した。
初めて感じる人を抱く感覚。肉棒を包まれる温かい感触。経験のない高校生の肉棒にはキツイ、とびきり上等な肉壷だ。理性はあっという間にかき消えた。
「ははッ、すげ、スゲエ…すげえ気持ちい…!親父!」
「ああ、しゅうた…ああ、んほぉ!ひ、ひぉ…!は、激し……!ん、ふぉおお!」
慎重だった動きが嘘のように、幹の全てが太陽を犯す。体に埋まる。秀太郎は父の体に欲望のままに、ただただ腰を打ち付けた。動物の本能にしたがっただけの、技術のぎの字もないただの腰振り。
パシンパシンと肉同士がぶつかる音が、喘ぎに混じってただ響く。

「あぁ…!あぁぁぅうう…!い゛…い゛ぃいぃ…あぁ、ああ、」
「親父…!すっげ、ああ、スッゲ、ずっといい!たまんねェ!こんな、ああ、すっげえ」
親子同士、どこか喘ぎも似ていた。揃って太い眉を歪ませ、色の違う肌を擦り合わせる。肉を交える。
「はぁ!最っ高だ…、もう、もう…俺のもん…だからなぁぁ!!」
ハの字に眉を歪めながら、秀太郎が腰を仰け反り吠え猛る。口から涎を垂らしながら、この快感と、征服感に酔いしれる。乱れる太陽以上に、快感を口にする。

「そ、そこ…あああぁ!!!」
「ここ?こうか、これいいのか親父!?」
「ああ、いい、いい゛、それ、そこが、それがいい…!!」
完璧に肉欲に溺れた太陽が、大きな尻を振りながら息子に自分の全てを教えていく。長年ひた隠しにしていたことも、息子には生涯教えるべきではない事も、全て。
虐げられることもなく、痛みも、苦しみもまるで足りない。しかしそれでも、太陽の頭には、気持ちいいという言葉だけがハッキリと浮かんでいた。
獣にまで堕ちた親子の、獣欲まみれのセックス。
しがらみも苦痛もなく。あとはただ、快楽に没頭するだけだ。

「はぁっ!もう、出る…!出す、ぞ!!」
長くは持たなかった。秀太郎は限界を訴えながら、腰の動きをさらに速める。
「…ナカ…出すぞ!親父の…!あぁ、おぉおぉお!もう…く、いくぞおお!!」
涎を飛ばしながら、快感に咽びながら、秀太郎の雄が爆発した。何年と抑圧されてきた思いと共に、実の父の体内へと流れこんでいく、真っ白なザーメン。
「あぁあ、あぁあぁはっああ!…入ってくる…、ああ、種が…タネが沢山…入っ……!!!」
息子の子種。
赤い血を分けたそれが、その白い精液が、入ってくる。
いけない。その言語に心を縛り付けられ、その痛みに太陽は感じていた。栓が開く。開いてしまう。
「あぅっ!うぅ…うぅあぁああ…、はぁ出る…あぁ、お、おぉおお!」
どっぷどぷと、太く固い肉体に溜め込んだ精液が飛び出した。
自慰では味わえないその快感に、何度も、何度も、弧を描いた。



ずるりと引き抜いた肉棒から、最後の精液の一滴がこぼれて落ちた。汗にまみれた布団に、やがて硬くなるだろう染みが広がる。
「フゥ…ハァ…ハァ……」
ハードな運動に慣れたボクサーの体からは、しかし力の一片も残っていなかった。逆三角の体が、太陽の四角い体の上に倒れる。

脳天まで感じた。ただ、幸せだった。
今しがたまで抱いていた相手を、抱きしめる。秀太郎は抱きしめているつもりだが、年の差やその絡まり方は、まるで抱きつくようだった。
「俺、んだからな」
ぼんやりとした口調で、また同じ言葉。余程聞かせたいのか、繰り返す。
しかしそんな言葉より、もっと言わなければいけない事があった。精を出してハッキリし始めた頭には分かっていた。
「親父……」
返事はない。疲れはてているのか、あきれ果てているのか。冷静になってしまったことが、却って息苦しい。しかし、言う。言わなければいけない。

「…………、……好きだ…」
思えばそれが、その日一番小さな声だった。一番に言いたかったことは、結局最後の、それもこんな小さな声になった。顔が熱い。焼けてしまいそうだった。
同情や性欲や戯れではなく、ただ愛で。
だからこそ、小さな声で。
他に言葉が見当たらなかった。

やはり返事はない。
荒い息遣いだけが104号室にあった。ただそれだけが、どれくらいに流れただろうか。太い腕が、どさりと落ちた。
太陽の上の、秀太郎のまた上に。
「………」
「………」
同じ布団で寝るのは何年ぶりだろうか。
そんな事を考えながら、二人は寝息を立て始めた。
その寝顔はまるきり同じようだった。




  1. 2010/10/24(日) 19:56:35|
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